リファービッシュとは


 

今回は題名の通りリノベーションでもあまり見かけないであろう鉄工所→住宅のパターンをご紹介します。題して「リファービッシュ物件」近隣の方からはいつから解体工事を行うのか心配されましたが、治す!と言い切り工事を開始。解体時期を問われた物件の運命はいかに・・・

まずは目に付く古いキッチンから解体していきます。下の階を工場に上の階を住居にしておられたようですが長期間の放置が原因で内部設備のほとんどは使用できない状況です。

床は腐っていて全撤去は確定。天井は部分的に雨漏りで朽ち果てていました。全てが解体レベルのクオリティですので撤去も困難を極めます。

床には掘り炬燵があり元々は贅沢な造り、しかし今回は掘り炬燵は撤去します。この穴は後に役に立つことになります・・

鉄骨造の丈夫な構造は時に造作時に知識と経験を要する部分が多々あり一つ一つに技術とアイデアが詰まっています。「鉄 × 木」のコラボは職人泣かせなんです・・

解体を続けることかれこれ4日目・・ようやく廃材の搬出まできました、家一軒分の廃材はいくら内装だけとはいえ相当なもの。おそらく普段見る事はないかと思いますが本当に天井まで積まれた瓦礫に囲まれながらの作業です。

 

洋室は和室から洋間に変更します。この辺りは普段よく見る一般的なリフォームですね!!この辺りは特別な事はしませんが洋間化を検討されている方には御参考にしていただけるかと思いますのでぜひ最後までご覧くださいませ。

 

そうこうしている間に2階の解体が最終局面に・・・L型のキッチンは便利ではありますが時にスペース的にロスが大きいことがデメリットですね。キッチンがなくなると狭かったダイニングが広いスペースに!ん〜これでも狭い?しかし・・これがあら不思議、キッチンを置くと広くなったように感じるんです。このテクニックは後ほどご紹介しますね!!

仕上がりを左右する墨出しについて

簡単に工事が始まると思った方、あまいですよ!これが一苦労なんです。最後の完成をイメージしながら行うのは非常に困難。というか無理があります。お施主様のイメージと施工側のイメージを照らし合わせて形にするのは至難の技です。近年は3Dといった技術があるのでイメージはしやすいですが、まだまだ建築業界はアナログな世界ですからね。弊社ではイメージパース制作にも力を入れておりますので気になる方は弊社ホームページ内を検索してみてくださいね!!

これは床の下地の墨出しを行っているところです。今回はより強固な床にするために200mmピッチにて施工していきます

 

1mmレベルで細かく床の高さを合わしていきます。コンクリートの床は必ずと言っていいほど平行ではありませんのでこうして床のレベル(高低差)をほぼ0まで持っていきます。かなり手間のかかる作業ですがこの下地の手間が仕上がりに直結します。

レベルが出ればあとは 下地の材料を設置していきます。 これで床の完成に近づきました、 合板を置けば下地の完成です

床暖を仕込んで床材を貼ればあっという間に床の完成です!!

単純ですが奥が深いのが建築、知れば知るほど家に愛着が湧いてきますよ!

さて工事箇所は少し変わって天壁に取り掛かります。ここも天井だからと手間は省かず丁寧にレベルを取っていきますが何より落下は避けたいところですのでしっかり補強をしながら頑丈な天井を造ります。

今回最終的には オーディオ系も導入する 予定ですので配線工事等はこの天井工事と同時に行い外に配線が見えない形で施工していきたいと思います 

初めはオーディオつけるということだったので備え付けのカウンターのようなものを造作してその上に PC などを置いていこうと考えましたが、 ここは住宅造りの難しいところ・・必要な分は作る必要がありますが、長期的に見た時に必要のないものに関しては作らない方がいいという判断で後付けもしくは棚を利用して PC を設置することにしました

弊社はもともと不動産投資などを行うこともあり、実際に販売できるような状況にするのが本来の業務です、 あまり凝ったデザインなどにすると万人受けしないもしくは好き嫌いもございますので販売しにくい物件になったりもします

・・・これが一番よくあるパターンです。

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