店舗改装工事の手順


 

まずスケルトンの状態から寸法をとって材料の拾い出しを行います。(下記写真↓)

この工程で手を抜くとお施主様側が損をすることになりますので丁寧に数量の拾い出しを行いましょう。数量を大雑把に採れば(少なめに計算することは無いと仮定)、もちろん見積もり金額に差額が生じますのでお施主様の負担が増加します。

次に、図面を起こして打ち合わせになります。この段階ではお施主様側の要望をどこまで実現できるかという相談はもちろんですが、物理的に困難であったり予算の関係で困難な場合など、双方誠意をもって相談することが大切。この時にお見積書のみでの打ち合わせとなると後々、お施主様がイメージしていた仕上がりと違ったりしてトラブルの原因となりますので業者としても慎重に取り組みたい部分でもあります。まずこの状況で図面を提出してこない業者は避けた方が良いでしょう。大手の会社でも図面の提出が無いことはザラにありますのでご注意ください。

 

株式会社Crastore 制作
株式会社Crastore 制作

 

 

 

 

 

 

 

それでは、打ち合わせも終わり工事に移っていきます、今回はアパレル関係のお店の改装ということもあり空間に圧迫感を感じないよう天井高を確保するように下地を組んでいきます。通常は梁を隠すように天井を下げてくるのが一般的ではありますが、打ち合わせの段階で決定した項目であり内装イメージを大きく左右する所ですので拘っていきたい部分です。

天井下地が完成したら次は間仕切り壁の造作に移っていきます。下記左の写真はバックヤードと店舗フロアの間仕切りになります。こうして天井までの壁を設けずに間仕切りを設置することでフロア全体の奥行きを広く見せることができますしエアコンが一台で対応できるあたりは、初期費用に限定されずランニングコストの削減となりますので是非とも取り入れたい部分ではないでしょうか。まあここまでは皆さんも考える部分かもしれませんが実はもう一つ壁を腰壁とした理由があります。それは・・換気です・・

アパレル関係など、特にガスやお湯を使わない施設に関しては特別いくつの換気がどこに必要等の厳しい規定はございません(もちろん建築基準法に従った何平米に対していくつか等の規定はあります)。細かい話は別にして各部屋に換気扇が一つ設けていればクリアできることがほとんどではないでしょうか。これって実はすごいコスト削減になっているんです。部屋を分けて建具を設けて、エアコン、換気、、、なんてやっていると工事自体にすごくコストがかかったうえに、ランニングコストも増加と良いことがありません。この辺りの提案が有るか無いかが建設業者を選ぶ際のポイントでしょう。

間仕切りを設けて枠などを入れたら次はプラスターボードを壁面に張っていきます。この際ラックやハンガーパイプ等を設置する位置が決まっていればあらかじめ下地に補強を入れるなどの対応を忘れずに行います。これもまた業者と施主側の連携が大切です。何故なら「ある程度形になってから家具などの位置を決めたい」というパターンがほとんどだからです。この段階ならまだ下地を入れることは可能ですので、最低でもこの段階で物を吊ったりする位置は確定してあげるとスムーズに作業が進みますし、大幅な増額も回避できるでしょう。後から言えば追加費用がかかりますので業者との連携は一番大切なことです。お互い無茶を言わずに協力し合って進めることが一つのコスト削減方法です

 

さて、つぎは設備の設置ですがこれは皆様ご存知の通り給水管排水管の移設を含んだ工事になりますので事前に済ませておいて壁面ができた時点で仮置きしてイメージと合っているか確認していきましょう。

 

 

 

 

 

工事も中盤になります、先ほどの工程で張りましたボードの目地をパテ処理していきましょう。最終のクロス張り後の仕上がりに影響がでますので慎重に丁寧に通過したい工程です。

天井パテ処理
壁面パテ処理

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終工程はフロントサッシ工事です、今回はアパレル関係の店ということですのでお店の正面はガラス張りで仕上げます。真ん中の木の枠はヨーロッパから輸入したドアを入れるため作製したドア枠です。ステンドグラスが彫り込まれた立派なドアですので支えるのにこれだけの木枠が必要になりました・・

フロントサッシ工事 株式会社Crastore
フロアタイル張り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

壁面クロス工事も終われば最終のフロアタイル張りで大まかな工程は終了です。あとは照明器具や装飾品などの取り付けをして完成です。

 

 

 

この度お世話になりましたこの工事では工期は12日で完了しましたがお施主様のご協力がありスムーズに作業が進みました。お見積もりから予算がはみ出すこともなく逆に追加があったにもかかわらず、最終的に減額させていただくことができたぐらいコストを抑えて工事ができました。

皆さんの今後の工事のご参考にしていただければ幸いです

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