“鉄工所跡地をリノベで住宅に”『床造作編』


皆さんこんにちは!!最近はInstagramやTwitterでもリノベーションの記事が目立つようになり嬉しい限りです!!そんな弊社も自社物件として鉄工所跡地を住宅にリノベーションしたいと思い一件仕入れさせていただきました!!

まず初めに既存の状況をずらずらと写真で添付いたします

構造:鉄骨造 / 階数:3階建 / 築後年数:27年 / 保管状況:空き家期間約4年 / 躯体劣化部分:特に無し / 全体的な内装品質レベル★★☆☆☆

購入前、内覧時に確認するべきポイント

・間取りよりも『躯体の保管状況』や『前所有者の扱い方』を確認しましょう。間取り等どうにでもなる項目に関しては、まず無視しましょう。よく間取りばかり気にして肝心な構造体の劣化具合を無視する人がいますが、この考え方は完全に家を購入すると損をすると言って良いでしょう。優先順位は『躯体の状況』『構造の種別(RC/鉄骨/木)』『済書があるか』この三つは最低押さえておきましょう。家は大きな資産になりますからこの辺りは慎重に進めましょう。今回は解体工事は省略しますが本当は解体工事が一番大変ですのでご注意くださいね!単に解体する工事ではなくリノベーションの場合はその後に造作していく事を考えて解体しないと、解体にも造作にも費用がかさみ大問題になり兼ねませんからね。ではLDKにする予定の2Fの床を起こす場面から始めていきましょう!

まず墨出しをして部屋のセンターを出していきます。これが下準備になりますがここでしっかりと後の工程を見据えて墨を出すことが重要です。ここで手抜きをすると後で倍以上の手間がかかる事になります!これは断言できます!墨出しに一日かけてもいいぐらいですね。さて今回は部分的な紹介なので床面のみ墨出しして作業にかかりましょう。

根太組み

床のレベル調整(不陸調整)を行いながら最終の合板面をフラットに持っていきます。これにフローリングを張って床が完成するのですが、これが本当に大変な作業です、実はこの作業床面の嵩上げ高さが低ければ低いほうが大変かもしれません。実際見積もりを取る際に、これだけ上げるだけなのに?なんて考えてしまうのは間違いです、細かい作業になってしまうので思った以上に手間がかかるので施工費率が高くなる傾向があります。

今回は階段に合わせて高さを合わせる必要があったのでパッキンを使って200mm程度の感覚でレベル調整を計って調整していきます。嵩上げ高さは一番高いところで35mmでした。因みに一番低いところは19mmでした。果てしない作業に見えますが笑顔でクリアしていきましょう。その後は合板を張ってフローリングの下地は完成です。最終の合板にも墨を打っているのは下地にビスを打って合板を固定する際に空打ちを避ける為です。もちろん「俺は私はそんなのなくても真っ直ぐ打てるよ」って器用な方は墨を打つ必要はありません!あと、この際のビス打ちにはコンパネビスを使用する事をオススメします。

これで床編は終了とします。他のフロアでも同じ事を行い下地を作っていきます。完成後の写真は最終の完工編でご紹介致します!次は壁面の造作編にしようと思います。ご参考になりましたでしょうか、最後までお読み頂きありがとうございました。

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