DIYでシーリング工事を行う際の2つの注意点


こんばんは、今回はシーリング関係に関してお話します。

近年の災害は少し前とはレベルが違います、現場でも指導されるようになりましたが熱中症対策や防災訓練など人間の体調管理にも多くの対策が打たれています。

昔は外で一日仕事をする事ができたかもしれませんが今は困難でしょう。これは気合いなどの問題ではなく物理的に許容範囲を超えてしまっている状態なんだと考えます。





そこで、住宅を自身の身体に置き換えて見ましょう。建物は年中、雨の日も風の日も常に周りの環境にさらされています。そんな中で前回説明した「雨漏り」をはじめ「漏電」「歪み」が発生するのは物理的に当たり前なのです。

金属は劣化すると穴が空きます、プラスチック素材の物は劣化すると粉々に粉砕してしまいます、これは自然の原理です。それを回避することはできないにしても延命することは可能です。その一番身近な方法が「シーリング」です。

ピンとこない方のために簡単にご説明します。前回記事の鈑金工事はもちろん、金属に限らず物と物の接合部、隙間には何かで「覆う」もしくは「埋める」「塞ぐ」必要があります、そこで多く使用される工法がシーリング(コーキング)です。ほとんどの場合水が侵入しないようにするのが目的ですが、それ以外にもホコリや害虫を防ぐ為に行うものもあります。このシーリング作業、今はホームセンターでも簡単に入手可能な材料ですが使い方にはご注意ください。下に一つ例を出します

 

「外の雨樋が劣化して割れてしまい、継ぎ手部分から水が漏れたからコーキング処理をしたら、一年ほど経って家の中で雨漏りが発生した。」

 

これ、典型的な失敗のパターンです。以前一度そんなパターンを拝見しました。結局行ったシーリングにゴミが引っかかって一種の壁になってしまい雨水が溜まって行き場をなくし家の軒を伝い天井に雨漏りが発生したというパターンです。これはよくあることで必要以上にシーリング工事を行うことは逆効果になる場合がありますので、知識を持った上で施工する必要があります。

ただ今回は皆さんにも行っていただけるようご説明するのが目的です。そこで題名の通り2点アドバイスです。

・「シーリングより前処理のマスキング処理が仕上がりを決める

めんどくさいのは分かりますが、むしろシーリング工事はこれがメインの仕事なので丁寧にクリアしてください。

 

・「材料はケチらない、目的に合ったものを使用すること

これだけは頭に置いて材料選びを行ってください。意外と知らない人が多いですが浴室に防カビ材が入ってないコーキング材料を打てば瞬く間にカビが発生してしまいますからね。




どうでしょうか、意外と職人と言われる方達でも深くは知らないシーリング工事、しかし見た目は別にしてやってみることで、ちょっとした建物への気遣いになるのは確かです。「キッチン周りのコーキングが気になる」なんて時は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。物を大切にするという気持ちは、今後の家の寿命に直結する一番の特効薬になるかもしれませんね。

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